ルピナスの花が毒豆になる様子を観察してみた
春になると札幌のあちこちで咲き乱れる「ルピナス」。6月末の今頃は花が枯れて、豆ができる時期です。
ルピナスの花が豆に変化するの知ってました?
花穂の上の方はピンク色の綺麗な花が咲いていて、一番下は完全に豆になっています。どういう仕組みで花が豆になるのか??
まず花が枯れて・・・
枯れた花の中から豆のさやが見えています。
豆が大きくなって枯れた花から脱皮するみたいに出て来てますね。さやは枝豆みたいに毛が生えて肉厚です。
花の中にある何かが豆に変化するんだろうけど、なんだろう?
花を詳しく観察してみよう
むむっ。花の袋の中から雄しべや雌しべみたいなものがはみ出している個体を発見!豆のあかちゃんみたいなのも見えます。
ルピナスの花って見ると上下二つに分かれているんですね。この花でいうと上が白で下が紫。
紫の部分が袋みたいになっていて、上部がパカっと空いて豆が出てくるみたい。
生き生きと咲いている花をみると、上下分かれずくっついています。枯れてくると上下離れてくるのかな。もしかしたら豆が重くなって下がっていくのかしら??
自分の家の花じゃないので、豆をちぎって分解するわけにもいかず、観察はここまでで断念。それでも長年の疑問が溶けてスッキリ!
注意!ルピナスの豆には毒があって、食べられません。
ルピナスの豆って、ほんとに肉厚で枝豆みたいです。食べられそうなりっぱな豆なんですが、実はアルカロイドという毒があって、食べてはいけないそうです。
一度にたくさん食べると急性中毒を起こして、命にかかわるような強い毒だそうです。犬の誤食にも注意とのこと。
私が子ども時代にこんな豆が身近に生えていたら、確実におままごとの食材として使っていたはず。おそろしや!
※一部のルピナスは毒性が少なく、食用に栽培されている種もあるそうです。
植物の観察って案外楽しいですね。疑問が次々湧いて来ました。豆の鞘を割ってみたいぞ〜〜〜!