GW道南車中泊旅(10.北前船寄港地と湯ノ岱温泉)
道南車中泊旅シリーズ、ついに最終回です。この日は北海道のほぼ南端、松前へ立ち寄りました。
松前へ行ったのは初めてで、私が松前について知っているのは「松前城」と「松前漬け」のみでした。
まずは道の駅「北前船 松前」へ。この道の駅から海の方を見ると、何やら遺跡らしきものが目に入ります。
海に突き出した古代遺跡みたいな雰囲気でかなりいい感じ。私の写真では良さがまるで伝わりませんが、センスのいい人が撮ればgoogleのCMに出て来たラピュタぽい遺跡みたいにオシャレに撮れるはず!
この場所は「北前船寄港地」としてこの春(2017)、日本遺産に登録された波止場跡だそうです。それにしてはここを紹介しているサイトが殆どない。制作が追いついてないのかな?
海に突き出た石造りの波止場を進んで行くと岩場にたどり着きます。岩場というか、大きな石が波で侵食されてボコボコになった感じかな。
ここには石の柱を立てるために作られた穴と、倒れそうな柱がいくつか残っていて、これが遺跡感の元になっています。
柱穴には透明の水が溜まっていて、中では取り残された小魚やヤドカリ、イソギンチャクみたいなのが生活していました。
丸い穴は何に使った穴かな?
この穴の天然アクアリウムがあまりにもきれいで見入ってしまいました。これだけ透明で生きた水たまり感を保てているということは、満ち潮のときにはここまで水が来るのかな?
浅瀬で水が流れていない場所もあり、その辺の水は淀んでいましたが、松前の海は基本的にとてもきれいで、透明度がはんぱない!
透明な水って、ずっと見ていたくなるのは何故かな?キャンプファイアーの炎をじっと見つめてしまうみたいな原始的な行動かしら??
ここはもっとメジャーになるべき場所だと感じましたが、観光地化されすぎて立ち入り禁止柵とかたくさん作ってしまうと面白みがなくなってしまうかな。素朴さがいいというか、期待せずに行ったから良いというか。
さて、この日の夜は湯ノ岱温泉(ゆのたいおんせん)「上ノ国町 国民温泉保養センター」で入浴しました。
昭和な外観!なつかしい、夏休みの旅の夕暮れを思い出す・・・(来たことないけど)
ここの温泉、外観も渋いですが、温泉内の床や壁がすごいことになっています。
鉄分が多い泉質らしくて、その成分が床や壁やいたるところに茶色い分厚い層になってはりついているんです。その層の厚みは10センチを超えているところもあると思います。
鍾乳洞みたいな感じにつるんとしているところや、折り紙で作った天の川↓
みたいな不思議な形で固まっているところもあります。(この説明のためにわざわざ紙を切りました。マメか!)この形状、何ていうのかな?
ここの温泉、これもナントカ遺産に登録してもいいレベルなのでは。全国にはこんな温泉たくさんあるのかな?温泉素人の私には衝撃的なレベルの鍾乳洞感あふれる温泉でした。
これで10回までひっぱったGW道南車中泊旅シリーズを終了したいと思います。お付き合いありがとうございました!